- 2024.02.01.
既設塗膜に有害物質(PCB)を含む橋梁で塗膜の劣化は軽微で塗装塗替えを行うのであれば桁端部の部分塗装塗替えを検討しています。
ただ、含有試験ではPCB0.25mg/kg<0.5mg/kgとなっており、基準値以下となっていますが、建設はS47年の橋梁で少量とはいえPCBが含まれているため、全面塗装塗替えが必要となるのでしょうか。
溶出試験では検出せず(0.0005未満)となっております。
PCBが含まれている場合に全面塗装塗替えが必要となる基準値とは?
有害物含有塗料に関する基本的な対応方法は、 旧塗膜に基準値(0.5mg/kg)を超える濃度の PCB 成分を含んでいる場合は、架橋環境や損傷状態によらず橋梁全体を Rc-Ⅰ塗装系で塗替えることとしています。
2019.3.28「低濃度ポリ塩化ビフェニル汚染物の該当性判断基準について(通知)」が環境省より発令され、基準値以下の場合、PCB廃棄物には該当しないと判断されました。自治体によっては、PCB特措法による対策は不要と判断している場合もありますが、全ての自治体で同様の判断を行っているかは不明です。本物件の所管自治体に全面塗り替えの是非について確認が必要だと思います。