有害物質に対するブラスト工法について
有害物質に対し湿式相当と考えられる循環式のブラスト等、乾式の工法が経済的とも見受けられたが湿式が不適な場合しか適用できないのかどうか。

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有害物質に対し湿式相当と考えられる循環式のブラスト等、乾式の工法が経済的とも見受けられたが湿式が不適な場合しか適用できないのかどうか。

有害物質に対するブラスト工法について
有害物質に対し湿式相当と考えられる循環式のブラスト等、乾式の工法が経済的とも見受けられたが湿式が不適な場合しか適用できないのかどうか。

  • 2023.10.09.
有害物質に対するブラスト工法について
有害物質に対し湿式相当と考えられる循環式のブラスト等、乾式の工法が経済的とも見受けられたが湿式が不適な場合しか適用できないのかどうか。

鉛等の有害物質を含む既設塗膜除去工法は、基安労により作業者の健康被害や周辺環境の汚染防止の観点から、「湿式による」ことが規定されています。また、既存の塗膜を飛散させることなく、さらには産業廃棄物を必要以上に増やすことなく、安全かつ確実に除去・回収するため「塗膜剥離剤」を用いた塗膜除去方法を基本としています。(鋼道路橋防食便覧)
しかしながら、さびや黒皮除去が困難であること、特殊な塗膜に対して鋼材面の微細なくぼみに侵入した塗膜は除去しにくいこと、また、桁端部の狭隘部等塗膜剥離剤での除去が著しく困難な箇所においては、必要に応じてこれらの除去方法を別途検討することとなります。
塗膜剝離剤による作業が著しく困難な箇所については、範囲及び除去方法について受・発注者協議のうえ作業を進めることになりますが、当該作業環境内で湿潤化した場合と同程度の粉じん濃度まで低減させる方策を講じたうえでの作業実施となります。
経済性のほか、作業者の安全(健康被害)や周辺環境配慮等も考慮の上工法選定されることをご理解いただきたい。
参考文献:土木鋼構造物用塗膜剥離剤ガイドライン(案)改定第2版H29.3
(国立研究開発法人土木研究所・先端材料資源研究センター材料資源研究グループ)